独逸の森 ─翻訳家の独り言─

神の木は使い捨て

2009年01月07日(Wed)

日本では新年を迎えて、何もかもが真新しい気持ちでスタートされるわけだけど、ドイツではクリスマスツリーがまた部屋にあるせいか、なんとなく新しい気分ではない。

いつまでツリーを飾っているのかといえば、1月6日まで。この日はHeilige Drei Könige(東方の三賢者)が家に来る日。

で、次の日の1月7日はクリスマスースリーを捨てる日。ドイツ語でChristbaum Entsorgung 。日本と違って、こちらでは生木を使うので、その大きな木を捨てるわけだけど、その捨て方が気に入らない。

専用業者が車で来るのだけど、朝、クリスマスツリーを道にポイッと捨てる。本当に、ポイ捨て。
・・・かりにもChristって名前がついている木をいとも簡単に捨てる。

神様の名前はともかく、木そのものが大切な資源なのに・・・

・・そう言ってみると、
「Christbaumはzüchten(人工栽培)だからいいんだ 」

・・・へえ? 人口栽培だと使い捨てしていいわけ? その理屈、分かんない。心情的にも、う〜ん・・・納得できないよお・・

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氷点下のお墓参り

2009年01月06日(Tue)

ドイツの寒さに慣れてきたとはいえ、さすがに寒い。マイナス4度。そんな季節にお墓参りをした・・・。12月に旦那さんを亡くしたばかりの奥さんと一緒にお墓へ行く。

ドイツ語で墓場はFriedhof。よく考えれてみれば“Friedhof”っていい響き。静かに寝れそう・・・。

ここの地域ではまだ土葬が一般。ご遺体を埋めたら半永久的にその場で眠り続けるのかと思ったら、実はそうではない。

30年間。とりあえず30年は埋葬された場にいる。その後はどうなるのか・・・

1.家族が墓代を払ってまたその土地を期間限定で確保する
もしくは、
2.墓代を払わなければ、その墓は一度掘り起こされて別の人の墓になる。

・・・で、一般的には2番目の運命を辿るらしい。そうなると、30年後には墓碑も取り払われて、自分の墓そのものがが消えてしまう。誰が墓守りをするか・・なんて発想はない。

「30年後のご遺体ってどうなってのかな」 ・・・聞いてみると、
「棺も朽ちて遺体もないわよ、きっと・・」
  ・・・そうなのかな・・

金銭的に余裕のあるご夫婦の場合、旦那さんが先に亡くなると、奥さんはご主人の隣に自分の墓場も買い取って確保する。でもそうすると場所が倍増するので、当然、墓代も倍になる。それでもやっぱり30年の期限付き。あとはお金次第・・・

「私のお墓はたぶん・・・主人の隣じゃなくて、娘の住む町の墓地にしてもらおうと思ってるの・・」
 娘さんはここから40Kmほど離れた町に住んでいる。

日本であれば、御骨が家族の名義の下で残るし、名前も墓碑に刻まれている。少なくともうちではかなり前にご存命だったご先祖様の名前も分かっているし、祖母に聞けばどんな人だったのかが判明する。

ドイツの墓地で、家族が1つの土地で一緒に埋めれていたのは、子供が小さくして亡くなった場合、または大きな農家の場合だった。

最後はたった一人で眠る。・・・それがどうやらここでは普通のようだ。家族やご先祖と一緒ではない。30年経てば自分の墓碑もなくなる。死んでからも家族に墓の面倒をみてもらおうとしない。

ドイツの家族のつながりが日本よりも弱いとは思わない。でも、お墓をみる限り、なんと言えばいいのだろうか・・・結局、人間は独りなのだ。名前とか名義とか関係なく、一人で神様のもとへ旅立つ。神父さんいわく、そこでAufstehenの時を待つ。

・・・歩きながら、あまりの寒さに足先の感覚が失われつつ、お墓からみえるドイツの家族事情みたいなことを考えていた・・・。

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湖の上でスケートをする

2009年01月05日(Mon)

今年は例年になく寒い。夜はマイナス7度。昼間でもマイナス2度。しかも雪が多い。

湖が凍っている。凍った湖の上でスケートができる。・・・なんだか、どこかのアニメか映画で観たようなシーンだけど、それを本当に体験してしまった。

湖が凍ると、まず役所の人が氷の固さを確かめる。
「この氷の厚さなら大丈夫!」とお許しが出ると、市民はマイシューズを持参してスケートを楽しむ。

普段靴で滑ろうと、スケート靴だろうと、なんでもOK。氷の上に屋台が出ることもある。

場所によっては氷の薄い所がある。そこには赤いヒモで線が引かれて、「これ以上先は危険」の看板が出る。

私の自宅近くにある池も凍った。知人のお父さんがその池でアイスホッケーをしていた。休憩しながら、つい、ホットココアの入ったカップを氷の上に置いておいたら、「バキバキ!」・・って音がして、氷が割れ始めたとか・・・。

プライベートの池なので、役所の検査はなかったらしい。・・・とりあえず気をつけてね・・・。

↓場所は違うけど・・

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ネオナチの暴走を止めて

2009年01月04日(Sun)

2008年12月にパッサウで起きた警察署長殺害未遂事件。「犯人はネオナチであろう」と報道されているが、肝心の犯人はまだ見つかっていない。

この署長さんは右翼を厳しく取り締まる人だったらしい。署長をナイフで刺したのは「仕返し」であった可能性が高い。

この事件でネオナチが外国人だけでなく、ドイツ人にとっても危険な存在であることが、認識された。ネオナチが暴力を行使するグループであることが、はっきりとした形でドイツ社会に示された。

それにしても、ネオナチに対する国の対応が遅すぎる。

極右政党NPDを禁止しようとした政府だったけど、政治活動の自由が保障されているために、それが失敗に終わって以来、ほとんど何もせずにネオナチ団体とNPDを放置していた。

NPDに反対する市民運動団体への補助金も減っていたというニュースのあったので、この事件ははっきりいって、必然であったと考えてもおかしくない。

NPDを禁止しても、右翼の力が弱体化することにはならない・・という意見もあるが、何もしないよりはましだ。それにNPDは民主的政治グループではない。憲法は何のための憲法なんだ? 暴力団を守る憲法?? ・・・もういい加減にしてほしい。


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Sektを安物扱いするな!

2009年01月02日(Fri)

あっという間に1月になっていた。とにかくクリスマスからパーティー続きで、家の掃除をする時間もなかった。

気が付けば大晦日。掃除しなくちゃ・・と始めると、友達がSektとオレンジジュースを持って遊びに来た。

Sektはシャンパンとは違う。別名Schaumwein。スパークリングワインだから炭酸入りで気泡が細かい。味は甘いのも辛いのもある。

一般的にはシャンパンのほうが数倍も高級品だと思われているし、実際そうなのだろう。

けど、そこはドイツ。自分の国で作られるSektの悪口をいうはずがない。Sektとシャンパンの区別は素人には難しいって話になった。

実際にシャンパンとSektとProseccoを飲み比べる番組をテレビでみたことがある。プロはともかく、素人は高級シャンパンを「味が簡素で、美味しくない」・・・なんて言っていた。

ところで私はシャンパンもSektもコルクを抜くのが怖い。ポンってうまく開けられない。失敗すると天井に穴を開ける。

だから友人に開けてもらう。で、私たちはSektをオレンジジュースで割って飲む。そうして夜はすぐに更けていく・・・・

↓こんな映像を発見。ビール瓶の開け方はなんと500通りもあるらしい。是非とも、Sektの簡単な開け方を教えて欲しい。


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