独逸の森 ─翻訳家の独り言─

リトルスターレストラン

2009年11月24日(Tue)

レストラン 『リトルスター』 は、JR中央線三鷹駅から徒歩3分。
ここを勧めてくれた友人と一緒に今日、ランチをしてきた。

私はたぶん今まで、レストランをこのブログで紹介したことはなかったと思う。
レストラン紹介はこのブログの主旨とは違う・・・と、自分で勝手にそう思っていたのだけど・・・

今回はかなり気に入ったので、どうしてもブログに書きたくなってしまった。

何が気に入ったのかというと・・・

ランチの美味しさは当然のことながら(安いし、健康志向だし)、スタッフのポリシー。

仕事がきつくても、儲からなくても、自分たちが毎日感動する生き方がしたい。
・・・だからこのレストランを始めたそうです。

“選んだのは、職業ではなく、生き方だった。” ・・・これ、いい言葉だなあって思う。

リトルスターレストランのつくりかた。 リトルスターレストランのつくりかた。
(2009/09/15)
リトルスターレストラン山本高樹

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仕事をする動機が、「自分が幸せになりたいから」 「毎日感動した人生を送りたいから」・・・なんていう理想を持ち続けられるなら、それは素晴らしいこと。

「理想と現実は違う」・・なんて友人は言っていたけど、

仕事が私自身の人間性の幅を広げてくれたり、幸せと直線的に結びついていたり・・・そういった実感を失いかけていたこと自体に今日、このレストランで気づかされて、私はすっかりこのレストランのファンになってしまった。

リトルスターレストランのホームページは→こちらへ。

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エンケの死

2009年11月15日(Sun)

先日も書いたように、このところ、うつ病についていろいろと考えていたところ、ドイツではサッカー選手ロバート・エンケ(Robert Enke)の自殺が報道された。

彼もうつ病の症状で苦しんでいた。だからここ数日、ドイツではうつに関連した記事が目立つ。その中で彼の死が、ドイツ社会への警告として認識されようとしている点が興味深い。

エンケは自分がうつ病であることを公表していなかった。なぜなら(奥さんの話だと)、サッカー選手としてのキャリアに影響するかもしれないから。もう一つは養女の教育権利を剥奪されるかもしれないから。

ドイツ社会は、弱者を守るキリスト教の精神はどこへやら・・結局は病人を快く受け入れる社会ではなかった、ということでもある。

ドイツは強い者が勝つ国だと、私はときどきそう感じていた。そもそも教育を見れば分かる。その反省が、新聞やテレビ報道で見られるようになったので、今後こうした意見や発言が社会をどう変えていくか興味がある。

それにしても、うつ病はドイツでも国民病と呼ばれるほど増加しているそうだ。ヨーロッパ全体でも同じ傾向。

うつ病は患者が自殺をする可能性がとても高く、このままでは死亡原因の2位が ”うつ病による自殺” にランキングされることが予測されるとか・・。

日本でうつ病は心の病だといわれている。けど、ZDFでは専門家が「うつは体の病気だ!」と言っていたのが印象的だった。「自分は病気なんだ」と本人がはっきりと認識すること。だから治療を受ける必要性があること。

うつ病は単なる心の風邪ではなくて、死ぬ危険の高い病気なんだと自覚することが大切みたいだ。


来年はナショナルチームで活躍する予定だったのに・・・とても残念ですね。
ご冥福を心よりお祈りします。

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人間を育てる人の言葉とは・・・

2009年11月12日(Thu)

先日、都内のある私立学校の入学説明会に行った。

帰国子女を受け入れる学校だったので、どんな学校なのかを見るのが目的だった。残念ながら、説明会の冒頭に挨拶をした校長先生の言葉が、あまりに非人間的だったので、私は早々にこの学校には見切りをつけた。

校長の言葉は、学習指導要領を暗唱しているような内容。それは、受付でもらう学校案内パンフレットを読んだときも同じ感じを受けた。

校長先生自身の言葉はいったいどこにある?? 

私は同じ人間として、彼がどんな人生を歩み、どんなふうに生徒たちの成長を見守り、この学校を自身がどう評価しているのか・・・・校長先生の人柄をもっと知りたかった!

子供の主体性とか、自由意志を尊重とか・・・本来ならとても大切な言葉であるが、あの場では空虚で何の意味もない言葉に響いた。

校長は教育者ではなく、学校運営者と見なせば、何てことないのかもしれないが・・・

おまけに、説明会の進行が一分の狂いもなく進んでいく。何の滞りもない。
私たちの人生も、まるでそうでなくてはならないかのような・・・どこかで生きることに緊張感を持たされる。

世間では名の知れた立派な学校らしいが、私にはある意味で、とてもおそろしいところに思えた。

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ウツの常識を破る本

2009年11月10日(Tue)

誤解だらけのうつ治療誤解だらけのうつ治療
(2009/06)
蟻塚 亮二上野 玲

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「実は僕もウツで治療してるんです・・・・」 
この6週間ほどの間に、一体、何人の人からそう云われただろうか。

私が「日本ではうつ病患者が増えているそうですね」と話始めると、黙ってうなずいていた同僚や旧友や知人たちが、しばらくすると「僕もなんです」と告白する。または翌日に告白メールが届く。

今回の帰国の間に、私は友人約10人弱と再会したが、
そのうち半数以上が今までウツ状態になった経験を持ち、通院して仕事量を減らしている人、退職してしまった人も複数いた。

この人もウツ? あの人もウツ?・・という感じで、こんな身近にここまでたくさんのウツ患者がいるものなのか・・・
ウツという言葉がまるで流行語のように、軽く使われすぎているかのような印象すら受ける。

そんな私の疑問に、上に挙げた本は答えてくれる内容だった。

この本に関係した精神科医も、ジャーナリストも、そして編集者も、みんなウツを病んでいる。
だから内容が切実だし、真剣で誠実だ。

うつの症状は、「もっと自分らしく生きたい」という自分が自分へ発信している無意識的なSOSサインとして語られる。

そして、医者に診てもらうだけでは治らない、薬を飲んでいるだけでは治らないのだと主張する。いままでのウツの常識を破る・・・そんな目的で書かれた本。

それにしても、この国はいったいどうなってしまったの??と思わざるを得ません・・・

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日本に蔓延る時間泥棒・・・??

2009年11月09日(Mon)

こんなに長い間、ブログを更新できなかったのは、ブログ開設以来、初めてのことかもしれない。

ドイツにいたときも、毎日が忙しいなあと思っていたけれど、日本での忙しさはドイツの比ではない。

というよりも、やはり日本人はよく働くと思う。

「勤務時間が過ぎているのに、職場に上司がいると家に帰れない」のが、日本では“普通”だという経験もしたし、仕事帰りに同僚と一杯・・・とか、休日なのに仕事のことで電話が来る・・・とか、そんなことはどれもドイツではあり得なかったこと。

それからさらに、友達との携帯メールでのやり取りも、これまた頻繁に行われる。

私は以前、久々に東京の電車に乗ったとき、乗り込んできた乗客が一斉に携帯電話を開いて書き込んでいる姿を見て、異様な光景に思えたけど、私もいつの間にか同じことをしている。

電車の中では必ず本を読むのが習慣だったのに、今は違う。乗車中は携帯メールの返事が書ける貴重な時間。

ドイツでだって、同じように携帯でメール交換をしていたものだけど、なぜか日本では「時間がない〜」という感じ。

なぜ日本ではこんなに時間に迫られているのか・・・そう思いつつ、考える余裕すらない。

だからどことなく、ミヒャエル・エンデのモモに出てくる時間泥棒の仕業ではないか・・・などと、非現実的な考えが安易に飛び出すのが許されるほど、思考力が低下しているように思える。

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